○この記事で伝えたいこと。
- 投資におけるリスクとは値動きの幅のこと。
- あらかじめリスクを知っておくと、価格が下がったときに冷静に判断できるので、目論見書を読んでおくこと。
こんにちはー、ウチダです!
投資信託の内容を知ろう、ということで目論見書の読み方を説明しています。
今回は投資のリスクについて説明します。

(なお、目論見書は、ニッセイアセットマネジメント株式会社のニッセイ外国株式インデックスファンドの交付目論見書を使って説明します。:リンク:文献1とします。)
(参考:投資信託の投資対象は?)
目次
投資におけるリスクとは値動きの幅のこと。


投資信託のリスクってなに?
お金がなくなるリスクがあるってこと?
いやいや、そんなに怖く考えなくて大丈夫ですよ。
投資信託のリスクとは、値動きの幅のことです。
例えば株価が図1のように動いていて、今は赤丸だとします。

さて、未来の株価はどう動くのでしょう?

えー、わからないよ〜。
そう、誰もわからないのです。
なので、過去の株価の推移から未来の値動きを統計で予想します。
リスクは、値動きの幅(3つに分かれた矢印)を指します。
リターンは、最も確率が高いもの(確率分布の中央の線)を指します。
これが投資におけるリスクとリターンです。

リスクは値動きの幅、リターンは最も高い確率で株価が動く方向ってことね〜。
ただ、あくまで過去の株価を統計的に計算しただけなので、「いつ」「なにが」影響したのかは考えていません。
今回は投資信託の目論見書を読んで、なにが値動きに影響するのか知りましょう。
目論見書には投資のリスクが記載されている。


目論見書では、商品ごとにどんなリスクがあるのか説明してるんだよね?
そうです、投資信託の価格がどんなときに動くのか説明されています。
文献1の投資のリスクを見ると、このように記載されています。

(出典:文献1)
最初は「こんなリスクがあるんだ〜」って、知っておけば大丈夫です。

言葉が難しくてわからないから、1つずつ教えて〜。
株式投資リスクは株価の変動によるもの。
文献1は、外国の株式指数に連動したインデックスファンドの目論見書です。
株価指数に連動して価格が変動する商品なので、株価の影響を受けるのは当然です。
株価は国の景気、経済、社会情勢の変化を受けて変動します。
為替変動リスクは通貨の価値の変動によるもの。

為替って、なんのこと?
ニュースで、「今日の外国為替市場の円相場は1ドルが107円80銭から107円90銭」とか聞いたことありますか?

いつも聞き流してるけど、聞いたことはあるよ〜。
ある国の通貨を別の国の通貨と交換するときに、いくらで交換するかが為替です。
例えばニュースの例では、「1ドルが約107円と交換できる」と伝えています。

なんで投資信託の価格に為替が影響するの?
文献1の投資信託は、外国の株価指数を円換算したものに価格が連動する商品になっています。
例えば外国株式の株価が1ドルだとして、為替が変動したときに投資信託の価格は表3のようになります。


株価はドルを基準にしているから、円換算したときに為替の影響を受けるってことね〜。
外国為替市場の相場は、短期的には金利や経済指標などに影響を受け、長期的には各国の金融・経済政策に影響を受けます。
流動性リスクは売りたいときに売れないリスク。

流動性リスクはどんなもの?
すごく簡単にいうと、投資信託を売りたいときにすぐに売れずに、価格が下落して損失を受けるリスクです。
投資信託の規模が小さいときや株価が暴落したときに生じやすいです。

えー、なんか怖いなあ〜。
でも、長期投資では暴落が起こっても淡々とお金を入れ続けるだけなので、気にしなくて大丈夫ですよ。
むしろ何が起きても投資を続ける気持ちが大切です。
まとめ
投資信託の内容を説明した目論見書について、投資リスクの読み方を説明しました。
どういうものが価格に影響するのか知っておくと、景気悪化で価格が下がったときに落ち着いて判断ができます。
また、株式投資リスクと為替変動リスクで挙げたように、投資信託の価格には政治も大きく影響しています。
政治と経済の関わりを勉強していくと、さらにリスクを抑えられるので、とてもおもしろいですよ。
次回は運用実績を説明します。
ここまで読んでくださりありがとうございました。^^