こんにちは、ウチダです。
前回の記事でオペレーティングレバレッジを紹介しました。
(参考:株式投資でビットコインより稼ぐ方法)
株式投資では松田産業(7456)に投資しています。
こちらは廃電化製品から貴金属を取り出して販売する事業を行っており
都市鉱山
として知られています。
また配当金がそこそこよく、
株主優待でQUOカードがもらえるので人気もあります。
一方で、あくまで投資なので、稼げないと意味がありません。
おすすめできる投資先なのか?
今回はPythonで分析した結果を紹介します。
目次
松田産業の株価は金の価格と相関がある?

まずは松田産業と金のリターンを比較します。
from pandas_datareader import data
import pandas as pd
from pylab import mpl, plt
import numpy as np
import datetime
plt.style.use('seaborn')
mpl.rcParams['font.family'] = 'serif'
%matplotlib inline
def calc_return(df):
rets = np.log(df / df.shift(1))
rets.dropna(inplace=True)
date = rets.index
expo_return = rets['Close'].cumsum().apply(np.exp)
return date,expo_return
start = '2005-03-22'
end = datetime.date.today()
gold_df = data.DataReader('GC=F', 'yahoo', start, end)
matsuda_df = data.DataReader('7456.JP', 'stooq', start,end)
matsuda_df = matsuda_df.sort_index(ascending=True)
gold_date, gold_return = calc_return(gold_df)
matsuda_date, matsuda_return = calc_return(matsuda_df)
plt.figure(figsize=(20, 10))
plt.plot(gold_date, gold_return, label = 'Gold', color='y')
plt.plot(matsuda_date, matsuda_return, label = 'Matsuda Sangyo', color='r')
plt.legend(loc=2, fontsize=18)
plt.xlabel('year', fontsize=18)
plt.ylabel('Return', fontsize=18)
plt.savefig("Matsuda_gold_return.png")
リターンを比較したグラフがこちらです。

2000年から2012年にかけて金が上昇を始めたのに対し
2006年から2008年にかけて松田産業が高騰しました。
しかし、上昇トレンドはすぐに終わり、
最高値から半値まで戻し、横ばいに推移しました。
金は上昇トレンドだったのに!
松田産業の戻りは早かったですね。
為替レートを第二軸に入れると、円高の進行と共に
松田産業の株価が下がっているのが分かります。

コードはこちら
usdjpy_df = data.DataReader('USDJPY=X', 'yahoo', start, end)
usdjpy_date = usdjpy_df.index
usdjpy_rate = usdjpy_df['Close']
fig, ax1 = plt.subplots(figsize=(20,10))
plt.plot(gold_date, gold_return, label = 'Gold', color='y')
plt.plot(matsuda_date, matsuda_return, label = 'Matsuda Sangyo', color='r')
plt.legend(loc=2, fontsize=18)
plt.xlabel('year', fontsize=18)
plt.ylabel('Return', fontsize=18)
ax2 = ax1.twinx()
plt.plot(usdjpy_date, usdjpy_rate, label = 'USD-JPY', color='black',linestyle='dashed')
plt.ylim([50,150])
plt.legend(loc=4, fontsize=18)
plt.ylabel('Rate(USD-JPY)', fontsize=18)
plt.savefig("FXMatsuda_gold_return.png")
円高になると日本株は魅力がないんですよね。
割安さが売りなので。
松田産業と金の価格に相関はあるか?
もちろん金の価格が上昇すれば株価も上がるようには見えますが
為替の影響も大きく受けるので、明確な相関はないと考えます。
では、この時期は海外の金鉱株はどうだったのか?
海外の金鉱株と金価格は相関がある?

海外の金鉱株と金価格に相関があれば、
松田産業は為替の影響を受けていたと言えます。
そこでETFとして、VanEck Vectors Gold Miners ETF(GDX)の
リターンを金と比較します。
gdx_df = data.DataReader('GDX', 'yahoo', start, end)
gdx_date, gdx_return = calc_return(gdx_df)
plt.figure(figsize=(20, 10))
plt.plot(gold_date, gold_return, label = 'Gold', color='y')
plt.plot(gdx_date, gdx_return, label = 'GDX', color='g')
plt.legend(loc=2, fontsize=18)
plt.xlabel('year', fontsize=18)
plt.ylabel('Return', fontsize=18)
plt.savefig("GDX_gold_return.png")
できあがったグラフがこちらです。

金の価格と相関があるように見えますが、
GDXのリターンが低すぎて分かりづらいですね。
それぞれの最高値で割って、挙動を見やすくします。
re_gold_return = (gold_return - 1) / gold_return.max()
re_gdx_return = (gdx_return - 1) / gdx_return.max()
plt.figure(figsize=(20, 10))
plt.plot(gold_date, re_gold_return, label = 'Gold', color='y')
plt.plot(gdx_date, re_gdx_return, label = 'GDX', color='g')
plt.legend(loc=2, fontsize=18)
plt.xlabel('year', fontsize=18)
plt.ylabel('Return', fontsize=18)
plt.savefig("reGDX_gold_return.png")
できあがったグラフがこちらです。

同じ挙動をしているので、
海外の金鉱株は金と相関が強いですね。
松田産業はやはり為替の影響を受けていたようです。
松田産業の株式はおすすめか?

最後に結論ですが、
松田産業の株式はおすすめです。
理由は3つあります。
1.日銀が緩和政策をとるようになったため
自民党になり、金融緩和を積極的にやるようになりました。
2013年からアベノミクスで株価も為替も上がったのは
記憶に新しいかと思います。
金融政策が緩和的になったので円安は維持されると考えており
今後、為替の影響はプラス方向(円安)に向かうと予想するためです。
2.金価格の上昇が期待されるため
以前、株式と金のどちらがおすすめかという記事を書きました。
(参考:2022年の投資は株式と金のどちらがいい?Pythonで分析した話)
金は歴史的に見て割安な水準にあります。
さらにオミクロン株の発生やFRBの利上げ早期化など
不安定な出来事が増えており、
安全資産として金に投資されると考えています。
買い手が増えれば金の価格は上昇しますよね。
経済が不安定なほど、金の魅力が増すんです。
3.株主優待と配当金がいいから
株主優待は2000円分のQUOカードです。
(参考:松田産業の株主優待)
さらに配当金が2000円/100株、半年に1回あります。
つまり保有するだけで年間6000円ほどもらえるんです。
今の株価が26万円なので、利回りは2.3%
株価の上昇期待も含めると、賢い投資だと思います。
松田産業の株式を買いたいと思った方は
SBI証券から購入できます。
口座を持っていない方はこちらから作れます↓
金投資をもっと学びたい方はこちらの本がおすすめです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。^^