こんにちはー、ウチダです。
生活にはお金が不可欠であり、お金は経済と密接な関係があります。
そこで、今回は現代の金融政策について説明します。
デフレこそ最も解決すべき課題

今回は桃太郎に出てくる鬼ヶ島をテーマにお話します。
鬼ヶ島は海に浮かぶ孤島であり、一つの国として成り立っています。
島には鬼がたくさん住んでおり、鬼ドルという通貨を使って経済を回しています。
景気もよく、鬼たちの生活も豊かでした。
今日もよく働いた!
毎日が楽しいなあ♫
ある日、日本から桃太郎たちがやってきて鬼ヶ島を襲撃しました。

あらゆる宝飾品が奪われ、工場やお店もたくさん破壊されました。
ヒャッハー!世紀末だぜえ!
や、やめてくれー!
桃太郎たちが帰った後、鬼たちは数年かけて工場やお店を直しました。
しかし、鬼たちにはトラウマが残りました。
いつ桃太郎たちが島に来るかわからない。。
いざとなったら島を出る覚悟も必要だし、鬼ドルは使わずに貯蓄しよう。
鬼たちが鬼ドルを使わなくなると、お店は物が売れなくなりました。
どうにか物を売らないと生活できない。。
値下げするから買ってください!
しかし、いくら値下げしても鬼たちは買ってくれません。
物が売れないなら作る必要がないので、工場も止まります。
ついには大量解雇が始まり、失業鬼が島にあふれました。
仕事がないから鬼ドルを稼げない。。
借金も返せないから、もういなくなるしかない。。
失業鬼数の増加に伴い、自殺鬼数も増加していきました。
このように鬼ヶ島はデフレに陥ったのでした。
デフレ対策①:金利の低下による経済活動の促進

鬼ヶ島のデフレを解決するべく、一人の男が立ち上がりました。
そう、おじいです。
わしが桃太郎を送り込んだから、鬼ヶ島が大変なデフレに陥ってしまった。
なんとか解決してあげないと・・!
おじいは日本から鬼ヶ島に渡り、中央銀行の頭になって金融政策を担当しました。
まず取り組んだのは、金利の引き下げです。
中央銀行から民間銀行に貸す鬼ドルの金利を下げよーわい。
この金利が下がれば、民間銀行は低い金利で会社に鬼ドルを貸せるようになります。

おじいは景気を見ながら金利を下げました。

会社は積極的に鬼ドルを借りて、工場を大きくしたり、鬼たちを雇ったりしました。
仕事がある!ありがたい!
でも、いつ不景気になるかわからないし、鬼ドルは貯めておかないと・・・。
景気はやや良くなったものの、鬼たちの鬼ドルを貯め込む傾向は変わりませんでした。
鬼たちのデフレマインドをどうにかしないと・・。
おじいは新しい金融政策を考えました。
デフレ対策②:国債や社債の買い入れによる経済活動の促進

おじいは、鬼たちが鬼ドルを使わないと、インフレ率が低下することに着目しました。

物が売れないと値下げする傾向があるから、インフレ率が低下する。
インフレ率を押し上げたらいいんじゃないか・・!
そこで、おじいは大量に鬼ドルを作りました。
大量の鬼ドルを鬼たちに配って、たくさん使ってもらおう!
目標はインフレ率2%だ!
そして、その鬼ドルを使って、国債や社債を大量に買い入れました。


鬼ドルが簡単に手に入る!
これは使わないと損だ!
鬼たちのデフレマインドはなくなり、積極的に物を買うようになりました。
物が不足すれば工場は鬼たちを雇って、物をたくさん作りました。
鬼たちは仕事を手に入れ、たくさん働きました。
そして、おじいは景気が悪くなるたびに鬼ドルを大量に作りました。

これこそ、おじいの量的金融緩和です。
こうして鬼ヶ島の景気は回復し、鬼たちは幸せに・・・。
といきたいところですが、この金融政策には1つだけ副作用がありました。
それは、鬼ドルの価値が低下することです。
インフレ率2%を維持することは、物価が2%上昇することを意味します。
(参考:資産運用で必ず考慮するインフレ率とは?)
例えば、鬼たちの老後生活はどうなるでしょう?
若い頃から貯金してきたけど、老後は生活費が上がって苦しい・・。
鬼たちが安心して老後を過ごすにはどうするべきか・・・!
つづく。
現代はゆるかなインフレが進行する時代

今回は鬼ヶ島を舞台にお話しました。
データはすべてアメリカの経済指標を使いました。
(FREDというサイトから引用できます。)
量的金融緩和は、アメリカや欧州、中国などでは2008年から、日本では2013年から行われています。
つまりお金のルールが変わっているのです。
自分の生活を守るためには正しい経済知識が必要です。
そのためには、自分で調べるか、信頼できるファイナンシャルアドバイザーが必要です。
いま一度、将来を考えてみませんか?
ここまで読んでくださりありがとうございました。