お金の健康

親世代の常識は疑え!へそくりとインフレのお話

こんにちはー、ウチダです。

夫婦間でお金の隠しごとといえば、「へそくり」です。

そこで、今回は主婦のへそくりと黄金の象を使ってインフレを説明します。

↓2021.1.10追記

この記事を動画にしました!ぜひご覧ください。

インフレで物の価値は上昇する

資産運用で明るい未来を迎えた家族

今回はガル子さんとボイ男くんの家庭でお話します。

ガル子さんは骨董品が大好きです。

近所のお店に黄金の象が売られているのを見つけ、すごく欲しくなりました。

資産運用をしているガル子さんが買いたくなった象

この象いいなー!
青おにさん、この象はいくらなの?

おやおや、お目が高いお嬢さんぞな。
この象は240万円になります。

けっこう高いなあ。
もうすぐ子どもが生まれるし、すぐに買うのは難しいなあ。

そこでガル子さんはお金を貯めて買うことにしました。

家計を任されているガル子さんは、夫婦の生活で使うお金とは別にへそくりを貯めました。

毎月1万円をへそくりにしよー。
隠し場所はタンスの奥にしよっと。

途中、何度かボイ男くんにバレかけましたが、いつも乗り切ってきました。

今月は出費が大きいんやない?

子どものために料理を奮発したけんね♫(ウソ)

そして20年間へそくりを貯め続け、総額240万円になりました。

タンスはアタッシュケース状態です。

資産運用ではなくへそくりで貯めたお金

よしよし、これでずっと欲しかった黄金の象が買える♫

お店に行くと、黄金の象がありました。

よかった、まだあった♫
青おにさん、この象をちょうだい!

ありがとうございます。
ほたら、お値段が357万円になります。

一瞬、場の空気が固まりました。

え?なんゆうとん?
20年前は240万円だったでしょ?

ほーよ、ほーよ。
ほじゃけんど、毎年2%ずつ物価が上がったんよ。
これがインフレじゃけん。
インフレが進行して、象の値段も上がったんよ。

ガル子さんはすぐに電卓をたたきました。

240万円のものが毎年2%値上がりすると、20年後は357万円になります。

資産運用で知っておくべきインフレ
毎年2%ずつ値上がりした場合の価格

いま240万円しか持っていないガル子さんに黄金の象は買えません。

ガル子さんは肩を落とし、家に帰りました。

インフレでお金の価値は下がる

資産運用をしていなくてインフレで紙切れになるドル

ガル子さんはインフレの意味を考えました。

20年前に240万円だったものが、いまは357万円になったの?
したら、タンス預金の利率はいくらなの!?

ガル子さんは電卓をたたきました。

インフレ率が2%で進行した場合、物価は毎年2%上がります。

へそくりはタンス預金なので利息がつかず、利率は0%です。

したがって、お金の価値は毎年マイナス2%となってしまいます。

(へそくりの利率からインフレ率を差し引く。)

へそくりは実質的に利率マイナス2%で運用していたってことか!

これが20年間続いた場合、お金の価値は2/3になってしまいます。

資産運用で考慮すべきインフレ率を踏まえたタンス預金の利率
インフレを考慮したタンス預金の利率

思い返すと、ボイ男くんも生活費が上がったと言ってました。

スーパーで売っているお菓子も値段がだーぶ上がっとらい。
サイズも小さくなったのが増えとらい。

ガル子さんはへそくりでタンス預金していたことを後悔したのでした。

いまはインフレが進行する時代

資産運用で買った風船を飛ばした風景

今回のケースは何が問題だったのでしょう?

それは、インフレ(物価の上昇)が頭になかったことです。

2013年以降、日本銀行は毎年2%の物価上昇を目標に金融政策を行うと宣言しています。(インフレ率の目標は?

これはアメリカもヨーロッパも同様です。

景気を良くするために現在の金融政策をとっており、その副作用としてゆるやかなインフレが進行しているのです。

逆にいえば、インフレを理解していない人が多すぎるのが現状です。

利率2%は、銀行預金(利率0.001%程度)では達成できません。

老後までマイナス利回りの運用を続けて大丈夫ですか?

お金のこと、しっかり考えることをおすすめします。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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